カエデの樹液を秩父の森から
楓の樹の調査
樹種、樹齢、幹周り、位置を調査、自生している楓の木1本1本をデータ化して地図上にプロットします。樹液採取の対象となるのは、樹齢が20年以上経った幹周り25cm以上のもの。
管とタンクの設置
幹にドリルで穴をあけ、ホースを差し込むと樹液がポタポタと滴り出します。一週間ほどで18リットルのタンクがいっぱいになります。樹液が採れるのは雪どけ2月のころのひと月の間だけです。
この時期、楓は大量の水を吸い上げ、樹全体に行きわたらせて芽吹きの準備をします。
タンクの搬出
樹液のたまったタンクを回収。奥秩父の山林で行われている過酷な作業です。索道などを使うこともあります。
樹の穴の補修
樹液を採り終えたあとの穴は丸棒を打ち込み、雑菌などが入らないように薬品を塗布します。
樹液は透明でさらっとしていて、ほんのり甘く美味しい液体です。
煮詰めるとメープルシロップになります。